【最新】函館水産高校の偏差値・倍率と進学実績!実習船北鳳丸・3学科再編と資格就職まとめ

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【函館水産高校 サクッとつかむ!学校の特徴まとめ】

  • 学校の特色:昭和10年(1935年)創立、90年超の歴史と伝統を誇る道立の水産・海洋系名門校。校名は函館ですが校舎は北斗市七重浜の津軽海峡沿いに位置し、全授業の半分以上が本物の体験実習。大型実習船「若竹丸」での約45日間に及ぶハワイ航海実習や「北鳳丸」での海洋調査、潜水ダイビング、伝統サンマ缶詰製造など他校にはないプロ仕様の専門設備を完備。
  • 入試形式・合格のポイント:令和8年度より「海洋技術科」「機関工学科」「食品創造科」の3学科体制(各科40名・計120名募集)へ発展再編。全学科で推薦標準枠が定員の「90%程度」と道内公立高校でも最大級。一般選抜でも受検者全員に個人面接が課され、面接での水産・海洋分野への目的意識や求める生徒像4箇条への合致、中学校の基礎学力定着が合格の鍵。
  • 進路・出口実績:就職希望者の内定率は毎年ほぼ100%を達成。青函フェリーや津軽海峡フェリーをはじめ、トヨタ自動車、JR貨物、太平洋セメント、鈴廣蒲鉾、自衛隊・公務員まで全国から膨大な求人を獲得。進学面でも水産大学校や国立小樽海上技術短大、校内専攻科(2年制・三級海技士免除)への進学ルートが強固に定着。

【函館水産高校の最新入試データ早見表】

最新偏差値:
41 – 42(海洋技術・機関工学・食品創造)
合格目安ランク:
H〜Iランク(内申点135〜174点目安)
受検倍率推移:
一般 0.71〜0.93倍(推薦 1.00倍)
募集人員・選抜方式:
120名(3学科各40名)
推薦標準枠90%程度 / 全員個人面接

函館水産高校の基本情報と特徴

北海道函館水産高等学校(ほっかいどうはこだてすいさんこうとうがっこう)は、北海道北斗市七重浜に校舎を置く道立の水産・海洋系専門高等学校です。

校名には「函館」と冠されていますが、実際の所在地は函館市に隣接する北斗市七重浜の海岸沿いにあり、津軽海峡や函館山を一望できる雄大な自然環境の中で教育が行われています。

昭和10年(1935年)の創立以来、90年を超える歴史と伝統を誇り、北海道および全国の水産業、海運業界、食品製造業、機械プラント産業を支える中核的な専門人材を数多く輩出し続けています。

全日制課程の本科(3年制)に加えて、船舶の高級機関士を育成する「専攻科機関科(2年制)」が併置されており、高度な海技士国家資格の取得を目指せる道内屈指の海洋教育拠点として高い評価を集めています。

沿革・歴史と教育目標・校訓

函館水産高校は、昭和10年(1935年)4月1日、北海道庁立函館水産学校として創立告示され、同年4月20日に開校式を挙行しました。

昭和22年に北海道立函館水産学校、昭和23年に北海道立函館水産高等学校となり、昭和25年に現在の北海道函館水産高等学校へと改称されました。

昭和33年に機関科、昭和51年に専攻科機関科が設置され、平成9年には学科改編により海洋技術科、水産食品科、機関工学科の3学科へ転換されました。

平成16年には水産食品科の1学級が品質管理流通科へと転換され長らく4学科体制で教育が行われてきましたが、令和8年度(2026年度)入試より水産食品科と品質管理流通科が発展的に統合され、新たに「食品創造科」が誕生しました。

これにより、現在の函館水産高校は「海洋技術科」「機関工学科」「食品創造科」の3学科体制(各科40名・計120名募集)として新たな歴史を歩んでいます。

【函館水産高校の校訓/教育目標/4大伝統精神】

  • 学校教育目標:水産・海洋教育を通して、社会の発展に貢献する職業人を育成する。
  • 堅忍不抜の気魄(けんにんふばつのきはく):意志が堅く、つらいことにでもじっと耐え忍んで心を動かさない、強い精神力を持つこと。
  • 進取力行の態度(しんしゅりっこうのたいど):従来の習慣にこだわらず、力の限り進んで新しいことをしようとする態度を身に付けること。
  • 礼譲親和の気風(れいじょうしんわのきふう):礼儀を尽くして謙虚な態度を示し、互いに親しみ、心を合わせる気質を持つこと。
  • 勤労愛好の精神(きんろうあいこうのせいしん):与えられた仕事、やらねばならない仕事は、億劫がらずに、率先してやり遂げる気持ちを持つこと。

海を舞台に活躍する水産人には、予測不能な天候や厳しい自然環境に立ち向かう強靭な忍耐力と、仲間同士で助け合うチームワークが欠かせません。

函館水産高校ではこの4つの伝統精神が日頃の授業や実習、部活動を通じて徹底して受け継がれ、礼儀正しく誠実な人間性が卒業後の高い就職評価へと直結しています。

学科編成と教育課程・学習の特色

函館水産高校では、全授業の半分以上が専門科目・実験実習で構成されており、教科書上の座学にとどまらない本物の体験学習が展開されています。

1年次では水産・海洋の基礎基本を共通で学び、2年次からは生徒各自の進路希望や興味関心に応じた専門コースを選択して学習を深めます。

海洋技術科(F科)

海洋技術科(通称:F科)は、船舶の安全な運航を司る航海術や、海洋生物資源の管理・増殖を学ぶ学科です。

2年次より「海技コース」と「海洋資源コース」の2コースに分かれて専門学習を深めます。

海技コースでは、航海計器の取り扱い、航海計画、操船シミュレータ実習などを学び、卒業時には五級海技士(航海)の筆記試験免除資格を取得できます。

在学中に一級小型船舶操縦士や海上特殊無線技士などの国家資格も取得でき、将来は商船、フェリー、官公庁船、漁船の船長や航海士を目指します。

海洋資源コースでは、サケの捕獲・採卵・人工授精実習、エゾバフンウニやマナマコ、チョウザメの増養殖管理、スクーバダイビングやシーカヤック実習などを通じて、海の環境保全とつくり育てる漁業を実践的に学びます。

機関工学科(E科)

機関工学科(通称:E科)は、船舶のエンジンや発電機をはじめとする動力プラント、ならびに陸上の機械・電気設備の構造と保守管理を学ぶ学科です。

2年次より「機関コース」と「工学コース」に分かれます。

機関コースでは、大型ディーゼルエンジンやボイラーの運転整備、冷凍空調設備を学び、卒業時には内燃機関五級海技士(機関)の筆記試験免除資格を得られます。

工学コースでは、旋盤加工、アーク溶接、ガス溶接、シーケンス制御、CAD製図など陸上の産業機械・電気技術を徹底的に習得します。

卒業後は船舶機関士の道に加え、JR貨物、太平洋セメント、製鉄・重工業、設備保全エンジニアなど陸上の大手優良企業への就職でも極めて高い実績を誇ります。

食品創造科

食品創造科は、令和8年度(2026年度)に従来の「水産食品科(M科)」と「品質管理流通科(C科)」を発展的に統合して新設された注目の学科です。

函館水産高校伝統のサンマ味付蒲焼き缶詰(MPK缶詰)をはじめとする水産食品の製造加工技術を中核に据えつつ、最新の食品衛生管理手法(HACCP)や食品分析、マーケティング、パッケージデザイン、流通販売までを総合的に学びます。

地元函館・道南の未利用資源を活用した新しい食品開発や、企業・大学と連携した共同研究プロジェクトを推進し、食品産業を科学とビジネスの両面からリードできる人材を育成します。

専攻科機関科(2年制)

函館水産高校には、高校本科(3年制)を卒業した生徒が進学できる2年制の高等教育機関として「専攻科機関科」が併設されています。

募集定員は1学年15名であり、大型商船や外航船の機関士として不可欠な三級海技士(機関)の取得を目指します。

高校本科と専攻科の計5年間の体系的な教育を通じて、大学工学部や商船高等専門学校に匹敵する高度な機関技術とマネジメント能力を身につけ、大手海運会社や各種フェリー航路へ機関士として就職する強固なルートを確立しています。

大型実習船「若竹丸」と「北鳳丸」による充実の乗船実習

函館水産高校の海洋教育を象徴するのが、北海道教育庁が管理・運航する2隻の大型共同実習船です。

高校本科の2年生(海洋技術科海技コース16名+機関工学科機関コース24名・計40名)は、冬期(1月下旬〜3月上旬)の約45日間にわたり、大型実習船「若竹丸(666トン)」に乗船して太平洋・ハワイ航海実習を実施します。

函館港を出港後、八戸港を経て太平洋を横断し、マグロ延縄漁の操業実習や24時間体制の洋上当直・機関運転実習を重ねてハワイ・ホノルル港に入港します。

ホノルルでの国際文化研修や現地交流を経て清水港へ帰港する航海は、生徒たちの技術力と協調性を劇的に高める一生の財産となります。

一方、専攻科機関科の生徒たちは、大型実習船「北鳳丸(664トン)」に乗船し、秋季浮魚調査実習(道東〜三陸〜常磐〜千島列島沖合・約37日間)などで高度な船舶機関プラント管理や調査研究実習を行い、三級海技士の実地免状取得に必要な乗船履歴を確実に積み上げます。

学科・課程 コース編成 専門学習・体験実習の特色 主な目標取得資格
海洋技術科
(定員40名)
海技コース 実習船「若竹丸」ハワイ航海実習(約45日間)、操船シミュレータ、レーダー観測、航海当直 五級海技士(航海)筆記免除、一級小型船舶操縦士、海上特殊無線技士
海洋資源コース サケ人工受精・ふ化飼育、ウニ・ナマコ養殖、スクーバダイビング実習、海洋環境調査 スクーバダイビングCカード、潜水士、一級小型船舶操縦士、危険物取扱者
機関工学科
(定員40名)
機関コース 実習船「若竹丸」ハワイ航海実習、ディーゼル主機運転整備、蒸気ボイラー、冷凍機プラント 内燃機関五級海技士(機関)筆記免除、二級ボイラー技士、危険物取扱者
工学コース 旋盤・フライス盤機械加工、アーク溶接・ガス溶接、シーケンス制御、CAD製図 ガス溶接技能講習修了証、アーク溶接適任証、第二種電気工事士、危険物取扱者
食品創造科
(定員40名)
食品開発・流通 伝統サンマ味付蒲焼き缶詰製造、HACCP衛生管理、未利用魚新商品開発、流通マーケティング 食品衛生責任者、リテールマーケティング検定、危険物取扱者、ボイラー取扱
専攻科機関科
(定員15名)
2年制高等課程 実習船「北鳳丸」海洋調査実習(約37日間)、大型船舶機関士養成、三級海技士国家試験対策 三級海技士(機関)筆記試験免除、第一級海上特殊無線技士

基本情報一覧とアクセス

函館水産高校の設置者、学科編成、所在地、交通アクセスなどの基本情報を一覧表にまとめました。

学校名 北海道函館水産高等学校(通称:函水/函館水産)
設置者 北海道(道立学校)
課程・学科 全日制課程・専門学科(海洋技術科、機関工学科、食品創造科)/専攻科(機関科・2年制)
募集定員 120名(3学科各40名・1学級)/専攻科15名
所属学区 渡島学区(※道立専門高校のため全道・全国から出願可能)
校訓・教育目標 【教育目標】水産・海洋教育を通して、社会の発展に貢献する職業人を育成する
【伝統精神】堅忍不抜の気魄・進取力行の態度・礼譲親和の気風・勤労愛好の精神
所在地 〒049-0111 北海道北斗市七重浜2丁目15番3号
電話・連絡先 TEL:0138-49-2411 / FAX:0138-49-0168
交通アクセス 道南いさりび鉄道「七重浜駅」より徒歩約10分/函館バス「水産高校前」停留所下車すぐ(JR函館駅前バスターミナルより路線バスで約20分)
公式サイト 北海道函館水産高等学校 公式Webサイト

函館水産高校へのアクセスは、道南いさりび鉄道「七重浜駅」からの徒歩通学(徒歩約10分)、または函館バスの利用が非常に便利です。

JR函館駅前からは北斗市方面へ向かう函館バスが多数運行されており、「水産高校前」停留所で下車すると校門の目の前に到着します。

函館市内はもちろんのこと、北斗市、七飯町、木古内町方面からも無理なく公共交通機関で通学できる優れた通学環境が整っています。

また、道内遠隔地や道外から入学を希望する生徒向けには指定宿舎や下宿等の案内サポートも行われており、全道各地から海を志す生徒が集まっています。

函館水産高校の最新偏差値と合格ライン

函館水産高校の学科別最新偏差値、目標内申ランク、および入試選抜における判定比率は以下の通りです。

北海道教育委員会および公立高校入試公的データに基づく最新の指標を整理しています。

学科別最新偏差値と内申ランク目安

学科名 募集定員 最新偏差値 目標内申ランク 合否判定の選抜特徴
海洋技術科 40名 42 H〜Iランク(135〜174点) 推薦枠90%程度/一般選抜学力9:1+全員面接
機関工学科 40名 41 H〜Iランク(135〜174点) 推薦枠90%程度/一般選抜学力9:1+全員面接
食品創造科 40名 41 H〜Iランク(135〜174点) 推薦枠90%程度/一般選抜学力9:1+全員面接

函館水産高校の合格ラインは、内申ランクでHランク(内申点155〜174点)からIランク(内申点135〜154点)付近が標準的な目安となります。

中学校の定期テストで平均点前後の成績を維持できていれば、学力面で大きな心配をする必要はありません。

公立高校一般選抜の学力検査(5教科500点満点)では、各教科30点前後、合計150点前後の得点を確保できれば十分合格圏内に届きます。

ただし、函館水産高校の選抜において極めて重要なのが「水産・海洋分野への明確な志望動機と適性」です。

乗船実習や長期航海、水産加工や機械分解など、普通高校とは全く異なる特色ある教育を行うため、面接試験において「なぜ水産高校を選んだのか」「将来どのような仕事に就きたいのか」が深く問われます。

函館水産高校の推薦入試・一般入試と倍率

函館水産高校の入試制度は、受検生にとって非常に挑戦しやすい手厚い選抜方式が整えられています。

特に推薦入試の募集枠が極めて大きく設定されている点が道内他校にない大きな特色です。

入試方式(推薦選抜と一般選抜)

函館水産高校の入試は、「推薦選抜」と「一般選抜」の2つの日程で実施されます。

最大の特色は、全学科(海洋技術科・機関工学科・食品創造科)において推薦標準枠が定員の「90%程度」に設定されている点です。

定員40名のうち約36名が推薦選抜によって募集されるため、水産高校を第一志望とする受検生は推薦入試を積極的に活用することが合格への王道ルートとなります。

学校公式の入学者受入れ方針(求める生徒像)として、以下の4項目が定められています:
1. 水産・海洋に興味・関心があり、学ぶことへの強い意志をもつ生徒
2. 多様な資格取得に積極的に挑戦し、自分の力を社会の発展につなげようとする意欲のある生徒
3. 明確な進路目標をもち、その実現に向けて努力を続けることができる生徒
4. 他者に対して優しさを持って接することができる生徒

推薦選抜では作文や学力検査は課されず、中学校推薦書、調査書(内申書)、自己アピール文、および「個人面接」によって選考が行われます。

一方の一般選抜では、道立高校共通の5教科マークシート式学力検査(各100点・計500点)が実施されるとともに、受検者全員に対して個人面接が課されます。

合否判定においては、全体の約70%を占める「同等枠(学力と内申を同等に評価)」に加え、学力検査重視枠(学力9:内申1・15%程度)と調査書重視枠(学力6:内申4・15%程度)の複数尺度判定が導入されています。

中学校での内申点にやや不安がある受検生でも、当日の学力検査と個人面接で十分に逆転合格が可能な柔軟なシステムとなっています。

選抜区分 募集枠・選抜比率 検査内容・選抜資料 合否判定の仕組み・重視比率
推薦入試
(推薦選抜)
定員の90%程度
(各科約36名)
・個人面接(志望理由・適性)
・中学校推薦書
・自己アピール文(※作文なし)
求める生徒像4箇条に基づき、水産・海洋への強い目的意識、集団適性、資格取得意欲を多角的に評価
一般入試
(一般選抜)
同等選考枠(約70%) ・学力検査(5教科500点マークシート)
・受検者全員個人面接
・調査書(内申点)
学力検査の成績と調査書(内申点)を同等(5:5)に総合評価
学力重視枠(約15%) 学力検査重視枠:学力9:内申1(当日の学力検査得点を最大重視)
調査書重視枠(約15%) 調査書重視枠:学力6:内申4(中学校の内申評定を厚く評価)

試験内容の傾向と対策(面接・学力検査など)

函館水産高校を受検するにあたって、合否を大きく左右するのが「個人面接」の対策です。

推薦選抜・一般選抜のいずれにおいても個人面接が実施され、受検生の意欲や人間性、健康状態が丁寧に確認されます。

面接で頻出となる質問項目は以下の通りです:
1. 函館水産高校および志望学科を志望した理由
2. 将来就きたい職業や取得したい資格(航海士、機関士、食品開発、技術職など)
3. 乗船実習やハワイ航海に対する心構え(船酔いへの不安や集団生活への適応力)
4. 中学校生活で最も打ち込んだ活動(部活動、委員会、地域活動など)
5. 自分の長所と短所、高校生活で新たに挑戦したいこと

水産高校では船上や実習室での集団行動・安全管理が何よりも重要視されるため、面接官は「礼儀正しい挨拶ができるか」「明るくハキハキと受け答えができるか」「協調性を持って実習に取り組めるか」を注視しています。

中学校で配布される過去の面接質問集を活用し、模擬面接を何度も重ねて自信を持って語れるよう準備しておきましょう。

一般選抜の学力検査対策としては、中学1・2年の基礎事項を徹底的におさらいすることが最優先です。

公立高校入試の基本レベルの問題(各大問の問1や問2など)を確実に正解できるようにするだけで、合格ラインの150点は十分に突破できます。

入試倍率の推移(直近3カ年・確定値)

北海道教育委員会が公表した直近3カ年の確定出願倍率の推移は以下の通りです。

新年度順(降順)に記載しています。

学科名 選抜区分 令和8年度(確定) 令和7年度(確定) 令和6年度(確定)
海洋技術科 一般選抜 0.71倍 0.90倍 0.83倍
推薦選抜 1.00倍 1.00倍 1.00倍
機関工学科 一般選抜 0.93倍 0.70倍 1.36倍
推薦選抜 1.00倍 1.00倍 1.00倍
食品創造科
※R8新設統合
一般選抜 0.89倍 (0.85倍 / 0.78倍) (0.92倍 / 0.81倍)
推薦選抜 1.00倍 1.00倍 1.00倍

※令和7年度・令和6年度の食品創造科欄の括弧内数値は、旧水産食品科および旧品質管理流通科の一般選抜確定倍率です。

近年の函館水産高校の一般選抜出願倍率は、0.71倍から0.93倍前後のレンジで推移しており、落ち着いた受検倍率となっています。

令和6年度の機関工学科のように、年度によっては求人人気の高まりから1.3倍を超える高倍率を記録することもありますが、全般的には定員割れまたは1倍前後の水準です。

推薦選抜は例年1.00倍(全員合格)となっており、推薦枠が90%と非常に広いため、函水に入学したい受検生にとって極めて狙い目かつ受検しやすい環境が続いています。

函館水産高校の進路・大学合格実績

函館水産高校の進路指導は、道内屈指の就職内定率(ほぼ100%)と、専門性を活かした大学・短大・専攻科への進学実績を両輪としています。

水産・海洋関連の専門資格を持つ卒業生に対する企業の信頼は絶大であり、毎年生徒数を大幅に上回る膨大な求人票が全国から寄せられています。

国公立大学・私立大学・公務員への合格実績一覧

高校公式の最新進路公表データ(令和6年度卒業生・令和7年3月31日現在確定値)に基づく、主な合格先・就職先企業一覧は以下の通りです。

進路区分 主な合格先大学・進学先・内定企業一覧(公式確定データ抜粋)
四年制大学・省庁大学校 水産大学校(農林水産省所管)、名古屋外国語大学、函館大学、福山大学(海洋生物工学科) ほか
短期大学・専攻科 国立小樽海上技術短期大学校、国立清水海上技術短期大学校、国立波方海上技術短期大学校、北海道函館水産高等学校専攻科、北海道小樽水産高等学校専攻科、函館大谷短期大学、函館短期大学 ほか
専門学校・各種学校 日本工学院北海道専門学校、北海道情報専門学校、大原公務員・医療事務・語学専門学校函館校、北海道立函館高等技術専門学院、日本航空大学校北海道新千歳空港キャンパス、函館市医師会看護・リハビリテーション学院、北海道エコ・動物自然専門学校、札幌デザイン&テクノロジー専門学校、札幌ミュージック&ダンス・放送専門学校、函館理容美容専門学校 ほか
船舶関係就職(航海・機関) 青函フェリー株式会社、津軽海峡フェリー株式会社、北海道職員(北海道水産林務部船舶乗組員)、各種内航海運船員、漁業後継者 ほか
道外大手優良企業 トヨタ自動車株式会社、いすゞ自動車株式会社(藤沢工場)、株式会社鈴廣蒲鉾本店、黒瀬水産株式会社(ニッスイグループ)、東京豊海冷蔵株式会社、ナブテスコ株式会社(西神工場)、ナブテスコサービス株式会社、日鉄SGワイヤ株式会社、横浜冷凍株式会社 ほか
道内・管内大手企業 太平洋セメント株式会社(上磯工場)、日本貨物鉄道株式会社北海道支社(JR貨物)、函館どつく株式会社(函館造船所)、北海電気工事株式会社、社台ファーム、日東製網株式会社(函館工場)、山崎製パン株式会社、株式会社北海道ニッスイ、株式会社道南ラルズ、三洋食品株式会社(知内工場)、株式会社ジョッキ(函館工場)、北海道コカ・コーラリテール&ベンディング、株式会社カナモト、佐川急便、札幌交通機械 ほか
公務員・自衛隊 海上自衛隊、陸上自衛隊、北海道職員(水産林務部)、北海道立学校実習助手、市町村職員 ほか

手厚い進路指導と個別サポート体制

函館水産高校の最大の強みは、景気の変動に左右されない圧倒的な就職安定性と、専門性を極める進学ルートの多彩さです。

就職希望者に対しては、1年次からのインターンシップ体験、徹底的な履歴書添削、教員総出による個別模擬面接指導が行われます。

船舶運航や水産食品加工だけでなく、機関工学科の高度な機械・溶接・電気技術は自動車大手やセメント・製鉄、鉄道インフラ企業からも引く手あまたです。

進学面では、水産系最高峰の国立研究教育機関である「水産大学校(山口県下関市)」や、航海士・機関士を養成する「国立海上技術短期大学校」への進学者が毎年輩出されています。

さらに、校内に併設された専攻科機関科へ進学することで、学費を抑えながら短大卒と同等の三級海技士免除資格を取得し、大手外航船社へ機関士として羽ばたく道も確立されています。

「高校で手に職をつけたい」「海に関わる仕事で自立したい」と考える受検生にとって、これ以上なく心強い進路環境が約束されています。

函館水産高校の学校生活・部活動・校風

函館水産高校のスクールライフは、海に囲まれた広大なキャンパスと、実習や学校行事を通じた仲間との強い絆が特色です。

厳しい規律の中にも温かみがあり、先輩後輩が互いに支え合うアットホームな校風が根付いています。

全道・全国大会出場の活発な部活動

函館水産高校では、運動部・文化部ともに特色ある部活動が活発に活動しており、全国大会や全道大会で数多くの輝かしい実績を残しています。

高校公式情報に基づく部活動・外局・同好会の一覧と主な活動実績は以下の通りです。

区分 部活動・外局・同好会一覧 活動の特色と主な実績
体育系部活動 相撲部、ボート部、ヨット部、硬式野球部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、陸上競技部、柔道部、バドミントン部、卓球部、ソフトテニス部(計12部) 相撲部は全国高校総体(インターハイ)出場の超名門。ボート部・ヨット部も七重浜の海を活かして全国大会・国体出場の実績多数。各部とも礼儀とチームワークを重んじる
文化系部活動 新聞部、音楽部、写真部、模型工作部、函水クラブ、イラスト同好会、花と暮らし同好会(計7部・同好会) 模型工作部での実習船モデル製作やロボット製作、写真部の高文連出展など専門性を活かした創作が活発。函水クラブでは地域連携やボランティア活動を実施
外局・生徒会 放送局、図書局、生徒会執行部(計3組織) 学校行事(函水祭・カッターレース大会)の企画運営、校内放送アナウンス、生徒会誌編集など学校の中枢として主体的に活躍

水産高校ならではの部活動として全国的な知名度を誇るのが「相撲部」「ボート部」「ヨット部」です。

専用の相撲道場を備えた相撲部は全道優勝・全国大会出場の常連であり、角界や実業団にも力士・指導者を送り出しています。

また、校舎のすぐ裏手が海という立地を活かしたボート部やヨット部も全国レベルの競技力を有しており、海と共に青春を過ごす水産高校生を象徴する部活動となっています。

伝統の年間行事・学校行事

函館水産高校の年間行事には、他校では絶対に体験できないダイナミックな海洋行事が目白押しです。

1年を通して生徒たちが最も熱狂するのが、初夏に開催される「校内カッターレース大会」です。

クラス全員が巨大な木造端艇(カッター)に乗り込み、櫂(かい)を揃えて海原を漕ぎ進める伝統行事であり、クラスの団結力と協調性が一気に高まります。

秋に開催される学校祭「函水祭(かんすいさい)」では、生徒たちが実習で心を込めて製造した名物「サンマ味付蒲焼き缶詰」の一般即売会が行われます。

毎年早朝から長い行列ができるほどの函館・北斗市民に愛される大人気イベントであり、生徒たちにとって自分たちの技術が地域に喜ばれる大きな達成感を味わう瞬間です。

さらに、海洋技術科・機関工学科の生徒たちが大型実習船「若竹丸」に乗り込んでハワイ沖を航海する「長期乗船実習」は、一生忘れられない高校生活最大のハイライトとなります。

制服・校則と教育環境

函館水産高校の制服は、黒の詰襟学生服(男子)および濃紺のブレザースタイル(女子)を採用しています。

これらに加え、専門実習時には各学科専用の「実習服(つなぎ・作業着)」や安全靴を着用し、実習船乗船時には白い海事制服(カッターシャツ・制帽)を身に纏います。

海や機械プラントという危険を伴う現場での実習を行うため、頭髪や服装、挨拶マナーに関する校則はしっかり指導されますが、理不尽な厳しさはなく、社会人として通用する規律正しさを育む方針です。

校内設備には、大型操船シミュレータ室、機関プラント実習室、溶接・旋盤加工棟、食品製造実習棟(HACCP対応クリーンルーム)、海洋生物養殖水槽、艇庫、相撲道場など、水産・海洋高校ならではのプロ仕様の最新教育施設が完備されています。

入学時・初年度の諸費用目安

函館水産高校は道立の公立高校であるため、授業料は就学支援金制度により実質無償化の対象となります。

入学料や教科書代、制服代に加えて、専門高校ならではの実習服・安全靴等の諸費用目安は以下の通りです。

費用項目・区分 納入・購入目安金額 主な内容・内訳(公立高校標準水準)
道立高校入学料 5,650円 北海道公立高等学校入学者選抜合格後の入学料納付額
制服・体育着代 約45,000円〜60,000円 男子詰襟学生服/女子ブレザー、指定ジャージ・体育館シューズ一式
専門実習服・安全靴代 約25,000円〜35,000円 各学科指定の実習つなぎ服、作業帽、JIS規格安全靴、白衣等(学科により差異あり)
教科書・副教材代 約20,000円〜30,000円 一般普通教科用教科書、水産・海洋・機械専門教科書、資格検定問題集
PTA・後援会・生徒諸費 年間約50,000円〜70,000円 PTA会費、後援会費、生徒会費、航海実習・各種実習積立金等(月割納付)

FAQ-函館水産高校のよくある質問

函館水産高校を受検検討している中学生や保護者の方からよく寄せられる5つの質問にお答えします。

Q1: 函館水産高校の校舎は函館市ではなく北斗市にあるのですか?通学は大変ですか?

A1: はい、校舎の所在地は「北海道北斗市七重浜2丁目15-3」です。函館市との境界に非常に近く、道南いさりび鉄道「七重浜駅」から徒歩約10分、函館バス「水産高校前」停留所が正門前にあるため、JR函館駅前バスターミナルからもバスで約20分と通学アクセスは極めて良好です。北斗市や七飯町方面からも快適に通学できます。

Q2: 船酔いが心配ですが、乗船実習についていけるでしょうか?

A2: 心配いりません。入学当初は船酔いを経験する生徒がほとんどですが、段階的に短時間の沿岸航海から慣らしていくカリキュラムが組まれています。経験豊富な船長や指導教官が体調管理を徹底してサポートするため、数回の航海を経て次第に体が海の揺れに慣れていきます。船酔いを克服して立派な航海士や機関士として巣立っていく生徒が多数派です。

Q3: 女子生徒も入学できますか?学科ごとの雰囲気はどうですか?

A3: もちろん大歓迎です。全学科男女共学であり、特に食品創造科や海洋技術科(資源コース)では毎年多くの女子生徒が学んでいます。近年では航海士や機関士を目指して海洋技術科(海技コース)や機関工学科に進学する女子生徒も増えており、海運業界全体で女性船員の活躍が進んでいます。校内には女子更衣室や専用休憩スペースも整備されています。

Q4: 令和8年度からの3学科再編で何が変わりましたか?

A4: 従来の4学科体制(海洋技術科・水産食品科・品質管理流通科・機関工学科)から、水産食品科と品質管理流通科が発展統合して新学科「食品創造科」が誕生し、3学科体制(各科40名・計120名)へと再編されました。食品創造科では、食品加工技術に加えてHACCP衛生管理、食品開発、マーケティングまでを一貫して学ぶことができ、より時代に即した実践力が身につきます。

Q5: 卒業後の進路は船乗りだけですか?陸上の企業や大学にも行けますか?

A5: 船乗りだけでなく、陸上の優良企業への就職や大学進学の実績が豊富です。機関工学科で培った機械・電気スキルはトヨタ自動車やJR貨物、太平洋セメント等で高く評価され、食品創造科からは大手食品メーカーへ多数就職しています。また水産大学校や国立海上技術短大、道内外の私立大学へ推薦進学する生徒も多数います。

まとめ

函館水産高校は、昭和10年の創立以来、90年を超える歴史の中で北海道および全国の海運・水産・機械・食品産業を支え続けてきた伝統ある専門高等学校です。

校名は函館ですが北斗市七重浜の津軽海峡沿いに位置し、充実した実習設備と大型実習船「若竹丸」「北鳳丸」での航海体験を通じて、他校では得られないかけがえのない専門技術と人間力を育むことができます。

令和8年度よりスタートした「海洋技術科」「機関工学科」「食品創造科」の3学科体制により、生徒一人ひとりの興味関心に寄り添った先進的な実習教育がさらに進化しました。

就職率ほぼ100%という確固たる実績に加え、水産大学校や国立海上技術短期大学校への進学など、将来の選択肢は大きく広がっています。

高校入試では全学科で推薦標準枠が定員の「90%程度」と手厚く設定されているため、水産や海、機械、食品開発に興味がある中学生は、ぜひ積極的に推薦選抜へチャレンジしてみてください。

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